とりにくの下処理
あるとき、鶏肉でカレーを作ることになった。
いつも胸肉かモモ肉を一口大の大きさに切り、焼いた後に野菜と合わせて炒めて、煮込んでカレールー入れて完成、という感じ。
こんな感じでいつも作っているが、いつも「とりにく固いなぁ」「まあ、うまみがルーにとけているからしかたないのかな」と思っていた。
よくよく考えると、お店で食べるカレーの鶏肉は柔らかくおいしく食べられている。
ではなぜ家でつくったカレーの鶏肉は固くてあまりおいしくないのか。
少し調べてみることにした。
どうやら、下処理が重要らしい。
調べた結果を基に、以下の工程を実施した。
①鶏肉をフォークでまんべんなく刺す。(何かがしみこみやすくなる?)
②鶏肉を一口大に切り、フリーザーパックに入れる。
③②のフリーザーパックに、水100ml、塩5g、砂糖5gを入れてそれらがしみこむように鶏肉をもむ。
④③のフリーザーパックを冷蔵庫で数時間放置。(実は15分ほどでいいらしい。不安なので長時間置いてしまった。)
その後、同じように鶏肉をフライパンで焼いた。
なんとなくだが、カレールーと一緒に煮込むと鶏肉が固くなるような気がした。そのため、野菜を炒めて煮込んで固形ルーを入れ、カレールーが完成してから鶏肉を後入れした。
下処理してもそこまで味は変わらないのでは、たかだがフォークで刺して塩・砂糖水につけただけじゃん、と思いながらカレーを食べてみることにした。
結果、感動した。
鶏肉はお店で食べるようにものすごく柔らかかった。おいしすぎる。
同居人も「お店みたく柔らかくておいしー」と言っていた。
まさか家でこんなにおいしいチキンカレーが作れるとは思わなかった。
というか、下処理でこんなにも味が違うなんて思ってもいなかった。
後日記載しようと思っている、洗剤つけ置きの時のような衝撃だった。
その後、鶏肉料理をする際は上のような下処理を必ずすることにした。
このひと手間で味が全然違うので、手間が全く惜しくない。
カレーの感動により、自分が変わったのを感じた。
何にせよ、下処理は素晴らしい。